【Hulu】映画「her/世界で一つだけの彼女」の感想〜ジャケット画像からは想像できないほどに、めちゃくちゃ切ないSF作品です〜

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オススメ。

この映画は本気でオススメ!!!

です。

ちょっと前からHuluで配信されていて気になってはいたけれども、おっちゃんの顔のどアップジャケット写真にどうも若干の拒否反応を示してしまい、なかなかチャレンジできなかった作品でした。

2014年に劇場公開された作品だったのですが、個人的には”人間と人工知能との考えさせられる・切ない系SF映画”のオススメラインナップに追加登録です。

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”会話”って、大切です

映画のメインは人工知能(OS)であるサマンサと主人公セオドアとの会話でのやりとりが主なのですが、よくあるSF作品っぽく実際にゴリゴリのロボットが画面の中を歩きまわる等ではなく、人口知能であるサマンサは一切ビジュアルが出てこないんですよね。自分のイメージ画像とか作ったりするのかな?と思ったけれども、一切出てこない。完全に、声だけ。だからこそ見ている側としては自分だけの様々な”サマンサ像”をイメージすることができるし、最後までそのサマンサとセオドア、ひいてはサマンサと自分とのやりとりをイメージしながら、映画に没頭することができるのかなと思います。この演出は響きますね。

こういう「会話(音声)」にここまで重きを置いた演出の映画は僕の中では他にはあまり記憶にないのですが、これ、めちゃくちゃグッとくきました。言葉・会話というものが如何にヒトの気持ちの変化に大きく影響するか?について、凄く考えさせられる。し、人によってはアニメのキャラクターやゲームのキャラクターやそのセリフに想いを寄せる人も多い昨今、人工知能との会話から生まれる不思議な感情の変化という点には、身に覚えがある人もけっこう多いと思うなぁ。

実際の日常の中でも、会話のテンポや言葉のジョークのツボが似ている人との会話って、話せば話すほどにどんどんと脳が刺激されてのめり込んでいくような感覚って、実際にありますよね。最初は「サマンサとの会話はおもしろいけれども、所詮はOS…」と、きっと誰もが最初は感じるあたりまえの感覚を持ちながらサマンサと接していたセオドアが、次第にサマンサの人間クサイ気使いやユーモアセンスに心を動かされ、だんだんと心の奥をさらけ出すようになっていく過程は、不自然さのカケラもなかったような感じがしました。

文字や言葉には、人の心を動かす不思議な魅力があると思います。

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命あるものは皆、進化・変化するもの

人間はずっと変わらないモノを求めがちですが、命あるものは皆進化し、変化していくもの。その過程を共に同じ歩幅で歩むことができる事自体が、限りある命を持つ人間としての幸せでもあって、それを共に楽しむ事ができれば何よりも素敵なのだろうなぁと思わされるラストシーンでしたね〜。

完璧な人工知能を作るのは夢のような凄いことなのかもしれませんが、”完璧”っていうからには自分自身で進化変化するようなシステムにしなくてはならないワケで、そうなるとサマンサみたいにいつかはそれ自体が旅立つことも考えられるワケで…という、なかなかにバランスが難しい問題。

同じ歩幅で人生を歩む事ができるって、月並みですが、幸せな事なんですね。

これが好きな方には「チャッピー」もぜひ見て欲しいな〜。同じ歩幅という意味だと、「ベンジャミン・バトン」なんかも。

サマンサが魅力的な声すぎる

映画の本筋とはあまり関係ない点なのですが。

セオドアとの声だけのやりとりでさえ、画面のこちら側で見ているハズの我々の心までグッと引き込むような、サマンサのセクシーな声と言葉の巧みさとユーモアセンスと、人間らしさ。このサマンサ役の声はなんとスカーレット・ヨハンソンでした。どうりでセクシーな訳だ…!

スカーレットはこの作品で、第8回ローマ国際映画祭にて、史上初の声だけの出演で最優秀女優賞を受賞したそうな。うん。それも納得の超名演だからホントに観て。

あと、この作品を見ていてふと感じたのは、セオドアとサマンサがお互いにお互いの名前を呼ぶシーンが多かった気がするなぁと。敢えてそうしたんだろうな〜きっと。映画の演出としてというだけではなく、実際の僕らの生活の中においても、”しっかりとまずお互いの名前を呼んで、その存在を確かめる”ということの影響力って、きっと僕らが思った以上に大きいのだろうなぁ。と、感じました。作品の後半はなんだか、お互いがお互いの名前を呼びあうシーンを見るだけでほっこりしてしまいましたもん…名前を呼ぶって、いいですね〜みんなもっと親しい人の名前を口にだそうね。

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