ラ・ラ・ランドの感想をミュージカルにも映画にも詳しくないミーハー男がまとめるとこうなります

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観てまいりました!話題の「ラ・ラ・ランド」。

ミュージカル苦手な僕でも楽しめるくらいに、ポップに寄せたようなミュージカル演出。ジャズをよく知らない僕でもジャズに興味を持ってしまうくらいに、初心者にも優しいジャズ解説とジャズ演出。色鮮やかなで華やかな衣装と、レトロで懐かしさを感じる車や家具や小道具とインテリアの数々など。

僕の語彙力が少ないために上手い表現が浮かばずに恐縮なのですが、古いけれども新しくて、音楽が”聴く”ものというよりも”体験する”ものに変化してきている時流を感じるような映画だったなぁと感じた次第です。

以下、(批評できるレベルの知識もないので)思ったままの感想です!

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音楽って、やっぱりいいモンですね

冒頭の渋滞・即ミュージカル演出で一気に惹き込まれる

何といってもオープニング。圧巻でしたね。ミュージカルにあまり詳しくない僕としては、「ミュージカルや!」というより、「壮大なフラッシュモブっぽい!」というような印象を受けました。あれだけの人数のダンサーが、車と車の間の狭い空間や車の上で息ぴったり・キレッキレのダンスを繰り広げるその熱量にはもちろん図らずとも胸踊る感じなんですけれども、それ以上に思わず息を飲んだポイントは、あのシーンの撮影が全てワンカットでの撮影っぽかったこと。映画ってカメラが切り替わらないと息ができなくなるもんなんですね。あんまり意識したことなかったけど。

冒頭3分のインパクトってやはり大事ですね。映画でも仕事でも出会いの場なんかでも。

ジャズの面白さ、食べていく事の難しさと

プロモーションではミュージカル要素にフォーカスされまくりな感じがしていたんですけど、同じくらいにジャズ要素もかなり大きなポイントでした。ジャズに全然詳しくない僕にでさえ、ジャズのおもしろさ奥深さ、そしてその道で食べていくことの難しさがスッと理解できた感じ。本当にやりたい音楽は別にあるのに、それだと稼げないから渋々とレストランオーナーのリクエストに答えて演奏したり、パーティーのネタバンドにキーボード役として出演して小銭を稼いだりという、セブの生活のもどかしくもリアルな感じ。音楽・芸能で食べていく事を目指す人なら、ほとんどの人が経験することなんだろなぁ。

というか世の中の多くの仕事って、まだまだそういう面があるりますよね。もちろんSNSやらクラウドファンディングサービスやらが一般的に普及している現代、自分がやりたい事が明確に決まっているなら下積みはせずいきなり出資や投資を受けたり、仲間を募って一気に事業を立ち上げたり、という道ももちろんアリだと思いますぜ。でもそれが出来る人ってまだまだきっと少数派で、ミアのルームシェアメンバーの歌にもあったように、まだ見ぬ”誰か”に自分の才能を見出してもらえる事を願って、”待ち”の姿勢でいる人って、たぶんきっと少なくなかったり。

ミアは結局、受けても受けても落ちまくるオーディションの日々にウンザリして、自分で脚本を書いて自分が出演した1人舞台がきっかけで後に大成功を収めるわけですけど、「待つだけじゃなく、不器用でもいいから自分がやりたいことやって攻めようぜ?」という監督のメッセージが実はこの辺りに込められているのかな?という感じもしました。自分のやりたい事を押さえ込み、ミアの希望に合わせてまずは生活費を安定して稼ぐためにメジャーバンドのメンバーになったセブは、結局、最後には鳴かず飛ばずとなってしまって…という二人の結末の対比も印象的。やりたい事はとことん追いかけろ!っていうメッセージなのかなやっぱり。

しかし、ジョン・レジェンドの声はセクシーすぎた。

夢追い人同士の恋愛って難しいけど、素敵なんす

やりたい事が明確にガチッと決まってる者同士の恋愛って、こうなるんですよねホント。実際に僕の周りの友人夫婦たちのバランスを見ていても、どちらかが破天荒でどちらかがそれを支えるタイプの夫婦の方がうまくやってる感、ありますもん。

でも。でもね

お互いの夢がまだ叶っておらず、お互いがちょっとずつ目標に近づいている感じが実感できる段階のこういう恋愛って、幸せなんですよね…人生のベクトルが同じ方向を向いている人と隣同士で歩くって、最高の幸せだと思うんすよね。こと現実になると、そこに家庭とか子育てとかお互いの仕事とか家族とかいろいろのしかかってきて、そんなに簡単なものではなかったりすると思うんですけれどもね…。周りに何と言われようとも自分の夢を追いかける二人、かつ、お互いの確かな実力をしっかりと認め合える事ができた二人だからこそ、例え別れてしまったとしても、人生で最もしんどい時期を共に生きた記憶は、一生消えることのない絆となってそこに殘るのだろうなぁと思います。

ミアのオンオフの変化っぷりが凄い

私服の時とドレスを着た時のミア、というかエマ・ストーンの変化っぷり。凄くなかったですか?そう思ったの僕だけ??私服の時は確かに可愛らしいんだけれども特別にずば抜けて綺麗!という感じではなくて、むしろちょっと(良い意味で)田舎っぽさがあってクセのある顔だなぁという雰囲気をまとっていた一方で、ドレスを身にまとったシーンではキリッとしたオーラ満載の、The・女優☆という貫禄があったような気がして。

 

この変化にはグッときました。あと背中があまりにも美しすぎて、終始、視線が釘付けでした。

音楽は”聴く”から”体験する”時代に入った?

「ラ・ラ・ランド」と「君の名は。」が、共に音楽がポイントとなって大ヒットに繋がったっていうご意見をネット上でいくつか見かけたんですけれども、これってつまりどういうことかというと、音楽は音源として聴くだけでなく「体験する」こととセットで楽しむ時代に本格的になってきたのかなと、個人的には思っていて。CDやダウンロード販売が減少している一方、ライブやフェス産業が盛り上がってきている市場の変化も含めて。「君の名は。」も「ラ・ラ・ランド」も、どちらも作中のシーンと展開に合わせて展開するんですよね(そう考えると、君の名は。は日本verのミュージカルとも言えるのか…?)。極端に言うとこのパターンの映画って、映画館の大スクリーンと大音響の相性の良さ300%くらいだと思うんですよね。ヒトってあの暗く限られた空間であのハイスペックな音響で、ストーリーと共に素敵な音楽を耳にすると、上映されている映画の世界に軽くトリップした感じになるような気もして。もはや映画は目と耳と肌で”体感”する時代になってきているんだろなぁと感じる次第です。あるいは、4DXシアターなどで触覚・嗅覚でも”体感”するように。

そう思うと、やはりディスニー作品って凄いっすよね。作品の中で登場人物がしっかりとテーマ曲を歌い上げることで、ストーリー+音楽の音楽を”映画の中での経験”としてガツンと記憶に刻み込む感じしますもんね。

あとこれはまた別の可能性ですけど、映画館っていうあの空間は、映画やパブリックビューイング以外にもまだまだいろいろな使い道ができそうな気がしますね。会社説明会とか、企業の研修とか、極端にいうと大スクリーンでのゲームイベントとか。あれだけの音響の良さを備えた施設を平日にガラガラにさせておくのは勿体ないっす。

まとめ

音楽がかなり重要な映画の要素となっていることもあって、もしご覧いただくならば映画館がオススメな作品。ただし、やっぱりミュージカルテイストの映画なので、好みははっきりと別れそうですね。僕としては、デミアン・チャゼル監督のステージでの演奏者の魅せ方や至る所にジャズ愛が溢れる感じにグッときたために、早めにセッションも見てみようと思います。

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