ウエストワールド・シーズン1の感想。人間はAIよりも奇なり。

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「男の子って、こういうの好きなんでしょ?」

という要素が、これでもか!というくらいに詰めこまれていた濃厚な作品、「ウエストワールド」。Huluでシーズン1全てを見終えましたよ〜。J・J・エイブラムス×ジョナサン・ノーラン×マイケル・クライトン(ジュラシックパーク監督)と並べば、ミーハー映画海外ドラマ好きとしては観ないという選択肢はもはやありあせん。

以下、ネタバレ満載なのでまだご覧になっていない方はご遠慮くださいね!

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全体の感想

ウエストワールドシーズン1各話のおもしろさ比率を数値で表してみますと、

「1~9話:10話=10%:90%」

という感じ。や、正確に言うといきなり10話だけを見ても作品のおもしろさの90%を楽しめる訳ではないんですが、10話の衝撃度合いがそれくらいに大きいのです。凄いのです。ちなみに僕が思うウエストワールドに含まれる”男の子って、こういうのが好きなんでしょ?”要素は、ざっとこれくらい含まれていたかなと思っています。

西部劇/荒野/仮想現実/近未来ハイテクマシーン/アンドロイド/AI/完璧に制御されたはずのシステムの暴走/タイムリープ/パラレルワールド/ミニチュア模型/金髪セクシー美女/おっぱい/ジョナサン・ノーラン/J・J・エイブラムス/アンソニー・ホプキンス/伏線回収/伏線回収/伏線回収…..

見始め時はウエストワールドの世界観があまりにも壮大すぎて、僕はシーズン1第3話くらいまでを見てやっと世界観の全体を把握できた感じでした。そこから運営側とホストとの、もっと言うとフォード博士とウエストワールド開園までの経緯、その他大勢との隠された関係性が次第に明らかになり、(途中の展開はちょっと中だるい感もあるものの)ラスト6〜9話あたりでストーリーが急展開しだし、ラストの10話はそれまでの9話の内容全てを踏まえてシーズン1がクローズされるという、1シーズン全10話を通しての壮大な伏線回収ストーリー。何が凄いかっていうと、シーズン1をラストまで見た後は途中に感じていた中だるみ感も吹っ飛ぶくらいの、むしろもう一度全話を見返したくなるくらいの衝撃なんですよね。一話一話もしっかりこってり濃厚なんですが、途中で離脱せずにまずは最後までご覧になってから判断をしていただきたい作品でしたなぁ。

SFと思いきやゾッとするサスペンスなストーリー

本当に怖いのはAIではなくやっぱり人間

一見、数十年後にアメリカあたりでリアルに実現しそうな壮大なアドベンチャーワールドを舞台にしつつ、完全に制御されたホストの人間化から生じる様々なドラマを描いた作品?と想像しがちでしたが、そこはやはりJJエイブラムスとジョナサンノーラン。そんなありきたりの展開を持ってくるハズがありません。本当に怖いのは知覚を持ったホストたちでも、ウエストワールド内で地上では決してできないような殺人・略奪・強姦など欲の限りを尽くしてを楽しむ大富豪たちでもなく、それを全て計算しつくした上で、裏側で全てを掌握するたった一人の狂気を抱えた人間でしたね…事実は小説よりも奇なり。人間はAIよりも狂気なり。

ループ展開が多すぎてちょっと混乱?

同じ展開を何度もループするホストたちが次第に前回の記憶を残したまま知覚を持っていくあたりがこの作品の見所だったりするんですけど、一方でそのループ表現がちょっと分かりにくい&しつこい感じも。ドロレスが缶を落とすシーンとか、テディが混乱したまま村を襲うシーンとか、毎話の中で1回くらいのペースで出てきてましたもんね。おかげで何度も殺されるドロレスやテディやメイヴの痛みがよりリアルになった感じもあるんですが、ちょっとばかりダレてしまった感もありましたね。あの分をもう少しテンポよくして、各ループとそこに登場する客の違いによるプロットの変化なんかを描いていただいても嬉しかったかなと。

味のあるキャストしか出演していない

静かなる狂気

アンソニー・ホプキンスといえば羊たちの沈黙のレクター博士役で有名なんですが、ウエストワールドでもまた一味違う狂気に満ちた博士として魅せてくれましたなぁ。レクター博士とフォード博士。羊たちの〜シリーズでも、シリーズを重ねるにつれその狂気さが一層際立っていったレクター博士なんですが、ウエストワールドでもこれからシーズンを重ねるににつれて、レクター博士とはまた違ったベクトルでの狂人性を見せてくれそうな感じをビンビンと感じますね。シーズン1後半の静かなるマッドネス具合いはヤバい。でも出来れば今回は脳みそはご遠慮いただきt…

ちなみにアンソニー・ホプキンスはこの作品でドラマに初出演になったそうですが、ご本人はテレビの出演には興味あったと答えていらっしゃるそうですね。

僕自身はお恥ずかしながらアンソニー・ホプキンス作品は羊たちの沈黙しか見たことなかったのですが、最近はイケメン俳優さんや美人女優さんというよりも、大ベテランや深みや異色性のある女優俳優さんに惹かれる傾向が出てきまして、いよいよ自分もそういう年になってきたのかなぁと実感。

唯一の常識…人…?

個人的に馴染み深かったのは、ジミ・シンプソン演じるウィリアム。今作の出演者の中で唯一のウエストワールド初心者ということで、観る側の僕たちが誰よりも純粋に感情移入できる登場人物として設定されてたのかなと。

友人であり会社の上司でもあるローガンとのやり取りや、会話の端々から汲み取れるビジネス・プライベートでの関係性が、ウエストワールド園内でのイベントでウィリアムが自分の本心を知るにつれて次第に変化していくあの感じ、リアル。そしてまさかまさかですよね、ウィリアム…なんと…まぁ…。あの展開見てからの後付けながら、ダークナイトをふと思い出しましたね。人って変わるよなと。元々が純粋で一直線な人ほど、一度道を踏み外した時のベクトルのズレ具合いは大きかったりするよなと。いやぁ、ゾッとしたけどグッときました。

ちなみに、ウエストワールドでは後半になるにつれて次第に存在感を増してきたジミ・シンプソン、Netflixオリジナルの「ハウス・オブ・カード」ではFBIに協力する凄腕ハッカー・ギャヴィンを演じてましたよね(ハウスオブカードの視聴、S2で止まってしまった…続きを見ねば)。ギャヴィンはアングラオタクな感じが非常に良い味を醸し出していましたが、ウィリアムもギャヴィンとは180度違った正統派熱血漢という感じで、また良きでしたね。

また、サブキャラながら記憶に残ったのが、ホストの修理を担当しつつ、メイヴの手助けをする心優しきフィリックス役、レオナルド・ナム。繊細っぽいけれども強い意思を持った感じでいい味出てましたね。髪型のせいもありパッと見はEXILEのNAOKIさんっぽい。ちなみにナムさん、過去出演作品を調べてみたらワイスピ3にも出てたんですね。どこにいたんだろう。ちょっと気になる。

まとめ

Twitterのフォロワーさんにもオススメいただいて前々から気になっていたウエストワールド。どっぷりとハマりそうです。ウエストワールド・シーズン2はアメリカで2018年に放送予定だそうなので、日本上陸はまだちょっと先になりそうですね。うーむ、待ち遠しい…!

ちなみにシーズン2からは、園の入り口で初めて来園する客の案内役を勤めていた美女、タルラ・ライリーがレギュラー出演になるとのこと。めっちゃくちゃ知的でセクシーで雰囲気のある女優さんだなと思ってましたが、あのイーロン・マスクと結婚→離婚→再婚をされている方だそうで、カリフォルニア工科大の物理学科卒という才女だそうですね。才色兼備かよ。

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