『亜人』映画版の感想。原作とは別物として観るとおもしろかったです。

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見てきました!

ちょうど最近、原作のマンガ版・亜人にどハマりまして、一巻から最新刊まで一気読みをしたところでした。なので、マンガで気持ちが高揚した状態で実写映画を見ることができるという、なんとも素敵な状態で映画館に足を運ぶことができた次第です。

原作はキャラクター・設定・ストーリー展開まで綿密に練られている感じがヒシヒシと伝わるような濃ゆい内容でして、4巻くらいまで読むともう止まりません(逆を言うと、4巻まではじわじわとストーリーが進むようなもどかしさもあるのですが)。

さてさて。実写映画版の感想を正直に言ってみますと、

①原作を元にしたスピンアウト・アクション映画として観ると、おもしろい。

②原作を忠実に実写化した映画として観ると、物足りない。

という印象だったなぁと。ざっくり感想は以下です。

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実写版映画『亜人』を見た感想

永井、佐藤のアクションは極上

特に佐藤(綾野剛)のアクション、凄いですな。終始落ち着いた佇まいながらも身のこなしや銃の扱いなど細かな動きがキレッキレで、恐らくご自身に相当な研究と練習を課されたのではないかなという感じが。

永井(佐藤健)の動きも佐藤に劣らず凄かったんですけど、一方で、亜人である以外はごく普通の研修医でしかない永井が、突然あそこまでアクロバティックな戦闘をこなすのはちょっと無理がある…?という気も(娯楽作品に対して元も子もない感想で恐縮ですが)。原作でも永井はそんなに派手に動き回ることはなかったですしね。どちらかというと周囲に指示を出す司令塔として頭脳で勝負、というような感じ。で、何が言いたいかというと、壁を自由自在に使いこなして3次元の動きで戦う永井は、もはや、緋村剣心にしか見えませんでした。w

IBMのCG凄い

ジョジョのスタンドっぽい感じ。雰囲気出てましたよね〜あれは凄い!カメラワークも相まって、臨場感抜群。

IBM動きそれ自体もかなりリアルだったんですが、IBMシーンでバックに流れる電子音ベースのあのBGMが、より一層IBMシーンの雰囲気を引き締めていた感じがありました。グッときた。

平沢さんの存在感

実写版でもよかったですねぇ、平沢さん。原作キャラの中でも個人的にはかなり好きな人物だったんですが、実写版の平沢さんも「漢は背中で語る」という感じを声と佇まいからビシビシと感じる雰囲気で、シビれたなぁと。ちなみに、ネットで平沢さんについて調べていたら、平沢さんら黒服4人の魅力について的確にまとめてくださっている記事を見つけました。

コレ。まさにコレが黒服4人の魅力なんすよ。セリフの行間から伝わる、4人の間の歴史と信頼感。泣ける…

ちなみに、実写版平沢さん役のあの俳優さんって誰なの?と思いネットで調べてみたんですが、情報が全く出てこない…なんでだ…超絶渋いアジのある素晴らしい演技をしてたのに…。あの方についての情報を確認次第、追記したいと思います。

記憶に残るサービスショット

ストーリー本編とはあまり関係ないんですけど、恐らく誰もが目を見張り、そして記憶に残して映画館を出たであろう、綾野剛と佐藤健の、上半身裸シーン。あれは完全に、綾野剛&佐藤健のファンに向けたご褒美シーンですよね。お二人ともあまりにもカラダが出来上がりすぎてて、男の自分ですら見とれてしまいましたわ。あれはズルい。

余談なんですが、出演者の部分でいうとHIKAKINと品川庄司の品川の出演シーンは、観る側としてはちょっとお腹いっぱい感があったかなと思ってしまいました。なんというか、狙いすぎて作品内の緊張感が緩んでしまった感じが。や。出演していたのが良い悪いっていう話ではなく、たぶんお二人が持っているインパクトが大きすぎただけなんだと思うんですが。そう考えてみると、名脇役って言われる人の凄さが改めてわかりますね。

永井が豹変していく過程が無い

永井って原作だと、5巻ぐらいまでの間にキャラクターイメージが大きく変わっていくんですよね。原作から入った人は、あの永井の変化の過程にゾクゾクした方も多いはず。実写版では映画の尺の関係からか、あの永井の本性がじわじわと描かれる過程が一切なかったことが、ちょっと残念でした。亜人であることが発覚した後、それまでの人生のように優等生として生きることを辞め、思うがままに行動するようになっていく永井のあの変化が、原作に引き込まれる大きな魅力の一つだったりするのかなと。

なので、映画から入った方にはぜひ、原作の永井の超合理主義者っぷりも合わせて楽しんでいただくことをオススメしたいです。

映画版では、研究所から佐藤が助け出してくれた(映画だと二人はあのシーンが初対面)にも関わらず、助けてくれた佐藤に対して即・発砲していた永井なんですけど、アレは原作で、それまでの佐藤と永井のアレコレがあった上で成り立つ行動だと思うんですよね。無理に原作に合わせずとも、もうちょっと腑に落ちる感じの演出がなかったのだろうか?とモヤモヤの残る感じでした。

佐藤は生まれながらにサイコパスです

原作の佐藤の怖さを100とすると、実写版の佐藤の怖さは4くらいといったところでしょうか。

原作:生まれながらのサイコパス

実写:生まれながらのナルシスト

というようなイメージが強くなっちゃってたかなと。

原作の佐藤の魅力ってたぶん、亜人化するしないとは無関係に、それまでの佐藤の行動の端々から、「生まれながらのサイコパス感」がひしひしと伝わってくる、ヴィランとして適役であるキャラクターだったからなんじゃないかな?と思っていまして。その辺りの、どうしようもない誰にも手のつけられないサイコパス感を見たかったなぁと。

個人的なイメージですけど、佐藤役は綾野剛よりも草なぎ剛の方がしっくり来たかも。ハンチングをかぶったツヨポンなんてもはや、佐藤そのものでは…?

あと、佐藤役の綾野剛の演技がスギちゃんのモノマネをしているようにしか見えなくて、辛かったぜぇ。

永井、佐藤の賢さが伝わるシーンが欲しかった

原作だと伏線の仕掛け方と回収方法に思わず「なるほど!」と納得させられるシーンがいくつもありますし、あのやりとりって原作亜人が人気である所以だったりもすると思うんですけど、実写版はその辺りの描写が弱かったですね。

全体的を通してのイメージは、

永井:口数少なめの妹大好き青年

佐藤:常に自信満々の

という感じで終わってしまった感じ。シビれるような頭脳×頭脳のバトルが見たかった欲も、嘘ではなかったかなと。アクションは凄かったですよ!ほんと。まぁ頭脳戦を描くためには亜人の性質の説明やら、IBMとは?の説明やらが別途必要になってくると思うので、一部作品だけで全部盛り込むのは難しいかとも思いますが。ピーーーンと空気が張り詰めたる佐藤と永井のやりとり、ゾクゾクするんですよねぇ。

まとめ

繰り返しになりますが、映画から亜人に入った人には、ぜひとも原作マンガも見てみていただきたいなと心の底から思っています。原作おもろいんすよホント。

最近よく思うんですけど、映画もマンガも海外ドラマにも共通する部分なんですけど、サイコパスな敵が出てくる作品って、もうどうしようもなくおもしろいんですよね。見てはいけないものを見たくなる感というか、サイコパスがどんな行動をとってそれをどんな風に鎮圧するのか?を見たくなる感というか。

あ、ちなみにコレ系でオススメのマンガがあったら教えてぜひとも欲しいです。

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